脂肪肝の治療・生活習慣改善

脂肪肝の治療・生活習慣改善

脂肪肝の治療・生活習慣改善について

脂肪肝の治療・生活習慣改善について

脂肪肝の治療の基本は、食事と運動を中心とした生活習慣の見直しです。ただし、「わかっているけれど、なかなかできない」というのが多くの方の本音ではないでしょうか?

兵庫県西宮市・西宮北口駅の瀬戸内科医院では、それぞれの方の暮らしに合った改善の方法を一緒に探していくことを大切にしています。肝臓の専門医である院長が、無理のない形で治療を続けていけるようにサポートいたします。

なぜ生活習慣の改善が必要なのか?

脂肪肝は、食事で摂った脂質や糖質が肝臓で処理しきれず、脂肪として蓄積されることで発症します。つまり、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが崩れている状態です。

この状態を放置すると、炎症を伴う脂肪肝炎への進展や、脂質異常症・糖尿病・高血圧との合併が進むリスクがあります。生活習慣を見直すことは、肝臓を守るだけでなく、全身の生活習慣病を予防・改善するための土台にもなります。

食事療法

カロリーの適正化

まずは1日の摂取カロリーを適切な範囲に収めることが基本です。急激な制限ではなく、ご自身の体格や活動量に見合った量を目安にします。

糖質と脂質のバランス

糖質の摂りすぎは肝臓での中性脂肪の合成を促進します。ご飯の量を少し減らす、甘い飲み物を控える、揚げ物の頻度を見直すといった小さな積み重ねが効果的です。

アルコールの見直し

アルコール性脂肪肝の場合は、節酒または禁酒が治療の柱になります。非アルコール性であっても、飲酒は肝臓への追加の負担となるため、量を控えることが望ましいとされています。

現実的な取り組みを一緒に考える

外食やお付き合いの席が避けられない方、単身赴任で自炊が難しい方、海外出張の多い方など、事情はお一人おひとり異なります。当院では、そうした生活状況を丁寧にお伺いした上で、「何ができるのか」を具体的にお伝えするようにしています。

運動療法

有酸素運動の習慣化

ウォーキングや軽いジョギング、自転車、水泳などの有酸素運動は、肝臓にたまった脂肪を減らす効果があるとされています。1日30分程度、週に3~5回を目標にしますが、まずは「今より少し多く歩く」ところから始めるだけでも意味があります。

筋力トレーニングの併用

近年、筋肉量の維持・増加が肝臓の脂肪を減らすのに有効であるという報告が増えています。特別な器具がなくても、スクワットや腕立て伏せなど自宅でできる種目で十分です。

まずは「座りっぱなし」を減らすことから

脂肪肝の増加と自動車の保有台数の増加がほぼ相関するというデータがあります。車に乗る機会が増えて歩かなくなったことが、肥満と脂肪肝の増加に直結しているという見方です。日常の中で体を動かす機会を少しでも増やすことが、改善の第一歩になります。

薬物療法

現時点では「脂肪肝そのもの」に対する特効薬はまだ限られていますが、脂肪肝に合併する他の生活習慣病に対しては、お薬による管理が有効です。

脂質異常症にはコレステロールや中性脂肪を下げるお薬を、糖尿病には血糖値をコントロールするお薬を、高血圧には降圧薬を、それぞれの状態に応じて使用します。これらの管理を行うことが、結果として肝臓への負担を軽減することにもつながります。

「完璧でなくていい」という姿勢

理想的な食生活を続けて、毎日運動をして、お酒も控えて。それができる方はほんの一握りです。仕事に追われている方、付き合いの多い方、ご家庭の事情でご自身の健康が後回しになっている方。そうした方々も、「何とかしたい」という気持ちは持っておられます。

当院の脂肪肝の治療は、その気持ちに寄り添うことから始めています。完璧を目指すのではなく、現在の暮らしの中で無理なく取り組めることを一つずつ見つけていくこと。それが当院の治療の考え方です。