脂肪肝の検査・診断

脂肪肝の検査・診断

脂肪肝の検査・診断について

脂肪肝の検査・診断について

脂肪肝には目立った自覚症状がないため、検査によって見つけることが唯一の手がかりとなります。健康診断の血液検査で肝機能の数値が上がっている方や、腹部エコーで脂肪肝を指摘された方は、その先の精査として、脂肪の蓄積の程度や肝臓へのダメージの有無を詳しく確認することが大切です。

兵庫県西宮市・西宮北口駅の瀬戸内科医院では、肝臓の専門医である院長が脂肪肝の診断と評価を行っています。

健診で指摘されやすい肝機能の数値

健康診断で肝臓に関連する項目として表示されるのが、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの三つです。

AST(GOT)・ALT(GPT)

肝臓の細胞がダメージを受けると、細胞内にあるこれらの酵素が血液中に流れ出して数値が上がります。脂肪肝ではALTがASTよりもやや高くなる傾向が見られます。

γ-GTP

アルコールの摂取量と関連が深い数値ですが、脂肪肝や胆道系の異常でも上昇します。お酒を飲まない方でも脂肪肝が原因で高くなることがあります。

数値が正常な範囲でも安心できないケース

肝機能の数値が基準値内であっても、腹部エコーで見ると脂肪肝が確認されるケースは珍しくありません。数値だけで判断せず、画像検査を組み合わせることが正確な診断につながります。

脂肪肝の検査方法

腹部エコー(超音波検査)

脂肪肝の診断で最も基本的かつ有用な画像検査です。お腹にゼリーを塗って超音波をあてて、肝臓の明るさ(輝度)や血管の見え方を観察することで、脂肪の蓄積の程度を評価します。

血液検査

肝機能(AST・ALT・γ-GTP)のほか、血糖値(空腹時血糖・HbA1c)、脂質(LDLコレステロール・中性脂肪)、尿酸値なども同時に測定し、脂肪肝と関連する他の生活習慣病の状態を併せて把握します。

また、肝臓の線維化(硬さの進行)を推定するための指標として、FIB-4 indexという計算式を用いることがあります。年齢、AST、ALT、血小板の数値から算出でき、肝臓にどの程度の負担がかかっているかの目安になります。

CT検査(必要な場合)

腹部エコーや血液検査では判断が難しい場合に、CT検査を行うことがあります。必要な方には連携する専門医療機関をご案内いたします。

脂肪肝の診断の流れ

当院での脂肪肝の診断は、一般的に以下のような流れで進みます。

血液検査で肝機能の状態を確認

まず肝機能の数値を測定し、肝臓にダメージが出ているかどうかを確認します。併せて脂質、血糖、尿酸などの値もチェックし、生活習慣病の全体像を把握します。

腹部エコーで肝臓を画像で評価

エコーで肝臓の脂肪の蓄積の有無と程度を直接観察します。脂肪肝が確認された場合には、肝臓の大きさや形態、他の臓器に異常がないかも併せて確認します。

総合的な判断と治療方針の決定

検査結果を総合して、脂肪肝の程度、合併する生活習慣病の有無、肝臓の線維化の進行度などを評価し、生活習慣の改善や薬物治療の必要性を判断します。

定期的な検査の重要性

脂肪肝は症状がないまま進行する病気であるため、一度の検査で終わりにせず、定期的に肝臓の状態を確認していくことが重要です。特に、血液検査で線維化の指標が高めの方や、糖尿病や脂質異常症を合併している方は、半年~1年ごとのフォローをおすすめしています。